引き続きFilecoin の勉強をしています。今日はFilecoinマイニングの3つの種類について。公式ドキュメントの、How mining work を翻訳&要約してみました。
Filecoinのマイニングには3つの種類があります。
- ストレージマイナー: ネットワーク上のファイル保存領域を提供する
- リトリーバルマイナー: ユーザがファイルを取得する手助けをします
- リペアマイナー: 修復する?(まだ実装されていない)
ストレージマイナーはネットワークの核心です。ストレージマイナーはクライアントのためにデータを保存し、_時間を超えてストレージを検証するために暗号証明を計算する_ことでFilecoinを獲得します。ブロック報酬とトランザクションフィーを獲得する確率は、マイナがFilecoinネットワークに貢献するストレージの量に比例し、ハッシュパワーには比例しません。
(注記: 時間を超えてストレージを検証するために暗号証明を計算する
とは、何だろう?)
リトリーバルマイナーはネットワークの静脈です。リトリーバルマイナーはファイル提供の品質応答時間(レイテンシーとクライアントとの距離)とコストで入札し、取引が成立することでFilecoinを獲得します。 リトリーバルマイナーの持つ最大帯域幅はリトリーバルマイナーが提供できるサービスの総量となる。
取引(Deals)
取引(Deals)はFilecoinネットワークの中核的な機能であり、クライアントとマイナーの間で行われたストレージの「契約」に関する合意を表しています。クライアントは利用可能な容量・期間・価格に基づいてストレージマイナーを決定すると、取引コストを保証するために関連するウォレットに十分な資金をロックアップします。ストレージマイナーが保管契約を承認すると取引が公開される。
取引が公開された後、クライアントは保管用のデータを準備し、ストレージマイナーに転送します。すべてのデータを受け取ると、ストレージマイナーはデータをセクタにパックして封印(Seal)し、チェーンへの証明書の提出を開始します。最初の確認が行われると、クライアントはデータが適切に保存されていることを確認でき、取引が正式に開始されます。
取引の期間中、ストレージマイナーはチェーンに継続的に証明を提出します。クライアントは、以前にロックアップした資金を使用して段階的に支払います。証明が不足していたり、遅延していたりすると、鉱夫はペナルティを受けます。これについての詳細は、スラッシュ(Slashing)の項に記載されています。
パワーと報酬
各Filecoinのマイナーはは、ネットワーク内に貢献したスペースの量に比例したパワー値を持っており、エポックごとにブロックを採掘する権利を獲得するチャンスを決定します。ブロックを採掘することで、ストレージマイナーはブロック報酬を得て、そのブロックに含まれるメッセージに対して手数料を徴収します。
さらに、ストレージマイナーは定期的に保管証明をチェーンに提出します。これにより、取引を行ったクライアントから保管料を得ることができます。
これについての詳細は、マイニング報酬のセクションを参照してください。
ストレージマイナーについては少し理解が進みました。おそらくあらかじめ予測不可能な値と保管しているデータのハッシュを計算してそれを提出することでファイルの保管証明をするのでしょう。ただその正解を誰が検証できるのか?と言う疑問があります。また、Sealingと言われているプロセスは領域の有効利用のための圧縮と理解しているのですがどうやらそれだけではなさそうな雰囲気ですね。
また、このドキュメントにはリトリーバルマイナーの説明がちょっと不足している様に思います。
引き続き、お勉強を続けていきます。