前編 では、1年間の統計振り返りとGitリポジトリの大掃除を行いました。後編では、ディスク容量の奪還とシステム環境の最適化に取り組みます。
node_modules、Dockerイメージ、Homebrewの古いパッケージ…。これらを一掃して、新年を軽快なマシンで迎えましょう。
💾 ディスク容量の奪還作戦
開発環境で最も容量を圧迫するのは、ビルドアーティファクトと依存関係です。効率的に削除していきましょう。

dust: duの代替、直感的なディスク使用量表示
dust
は、Rust製のdu代替ツールです。従来のduコマンドよりも視覚的で、どのディレクトリが容量を食っているのか一目でわかります。
インストール
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基本的な使い方
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dustは、ディレクトリツリーを視覚的にバー表示し、どのフォルダが親ディレクトリに属するかを色分けで示してくれます。容量の大きいディレクトリを素早く特定できます。
kondo: ビルドアーティファクトの一括削除
kondo
は、Rust製のプロジェクトクリーナーです。node_modules、target、buildなど、20種類以上のプロジェクトタイプに対応しています。
注意: kondoはルートディレクトリ(
~や~/workなど)では正しく動作しない既知のバグ があります。プロジェクトが含まれるサブディレクトリを明示的に指定してください。
インストール
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基本的な使い方
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NG例:
kondo ~/workのようにプロジェクトファイル(package.jsonなど)がないディレクトリを指定すると、何も検出されずに終了します。
kondoは以下のようなプロジェクトアーティファクトを検出・削除します:
- Node.js:
node_modules - Rust:
target - Python:
__pycache__,.venv,venv - Elixir:
_build,deps - Unity:
Library,Temp - C#/.NET:
bin,obj - など20種類以上
実行すると、「このプロジェクトを削除しますか?」と対話的に確認してくれるので安心です。
ncdu: インタラクティブなディスク使用量分析
ncdu (NCurses Disk Usage)は、TUIでディスク使用量を分析できるツールです。キーボードでディレクトリを探索し、その場でファイルを削除できます。
インストール
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基本的な使い方
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操作方法:
- 矢印キー: 上下移動
- Enter: ディレクトリに入る
d: 選択したファイル/ディレクトリを削除q: 終了
ncduは、容量の大きいディレクトリを対話的に探索したい場合に最適です。
npkill: node_modules専用クリーナー
npkill
は、Node.jsプロジェクトのnode_modulesに特化した削除ツールです。
使い方
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実行すると、すべてのnode_modulesディレクトリが一覧表示され、容量と共に表示されます。スペースキーで削除対象を選択し、一括削除できます。
Docker の大掃除
Dockerイメージとコンテナは、気づかないうちに容量を圧迫します。
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実行前の確認:
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🍺 Homebrew の棚卸し
macOSユーザーは、Homebrewのキャッシュと古いパッケージも整理しましょう。
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使っていないパッケージの発見
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長期間使っていないパッケージは、brew uninstallで削除を検討しましょう。
🔐 セキュリティ棚卸し
年末は、セキュリティ関連の設定も見直す良い機会です。

SSH鍵の棚卸し
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チェックポイント:
- 1年以上使っていない古い鍵はないか
- パスフレーズが設定されているか(
ssh-keygen -p -f ~/.ssh/id_rsaで追加可能) - 不要な鍵は削除(GitHubなどからも削除)
.env ファイルの散らばり検出
機密情報を含む.envファイルが、プロジェクト外に散らばっていないか確認しましょう。
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不要な.envファイルは削除し、必要なものはプロジェクトディレクトリに移動しましょう。
GnuPG鍵の期限チェックと更新
GnuPG で暗号化・署名を行っている場合、鍵の有効期限も確認しておきましょう。期限切れの鍵は使用できなくなります。
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有効期限が近い場合の延長方法:
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詳細な手順は、以前の記事「GnuPG: 公開鍵の有効期限を延長する方法 」を参照してください。
チェックポイント:
- 秘密鍵の有効期限を確認
- 6ヶ月以内に期限切れになる鍵がないか
- 公開鍵サーバに登録している場合は更新した鍵を再アップロード
💾 バックアップ体制の見直し
年末は、バックアップ戦略を見直す絶好の機会です。

mackup: dotfilesとアプリ設定の同期
mackup
は、dotfiles(.zshrc, .vimrcなど)とアプリケーション設定をクラウドストレージに同期するツールです。
インストール
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基本的な使い方
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mackupは、Dropbox、Google Drive、iCloud Driveなど、主要なクラウドストレージに対応しています。設定ファイルを~/.mackup.cfgで管理します。
restic: モダンな増分バックアップ
restic は、Go製の高速バックアップツールです。重複排除、暗号化、増分バックアップに対応しています。
インストール
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基本的な使い方
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resticは、S3、B2、SFTP、ローカルディスクなど、多様なバックエンドに対応しています。Time Machineの代替や補完として活用できます。
まとめ:年末大掃除チェックリスト
以下の項目をすべて実施して、軽快なマシンで新年を迎えましょう!
ディスク容量の奪還
- dustでディスク使用量を確認
- kondoでビルドアーティファクトを一括削除
- npkillでnode_modulesを削除
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docker system pruneでDockerクリーンアップ
パッケージマネージャーの整理
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brew cleanupとbrew autoremoveを実行 - 使っていないHomebrewパッケージを削除
セキュリティ
- SSH鍵の棚卸し(古い鍵の削除、パスフレーズの確認)
- 散らばった.envファイルの整理
- GnuPG鍵の有効期限確認と延長
バックアップ
- mackupでdotfilesをバックアップ
- resticで重要なプロジェクトをバックアップ
- Time Machine(または他のバックアップ)の最終確認
前編の振り返り
- onefetchで統計を確認(前編)
- 未コミット・未プッシュのチェック(前編)
- 放置ブランチの削除(前編)
-
git gc --aggressiveでリポジトリを軽量化(前編)
お疲れさまでした!これで、あなたの開発環境は新年を迎える準備万端です。クリーンな環境で、良い年末年始をお過ごしください!🎉
