
補助金・助成金って、知ってる人は当たり前に申請していて、知らない人はそもそも存在に気づかない、みたいな情報だと思っています。 一方で、いざ調べ始めるとページが散らばっていたり、年度や公募回で要件が変わったり、PDF(公募要領)に大事なことが書いてあったりで、地味に時間が溶けます。
そこで「候補を集めて、要点を揃えて、公式リンクに戻れる」くらいの道具が欲しくて、自作スキル jp-grants を作りました。 LLM(Large Language Model: 大規模言語モデル)に聞くとしても、最終的に公式ページへ着地できないと怖いので、URLと根拠を残す方針です。
jp-grants でやりたいこと
jp-grants は「補助金・助成金を“探す”ところ」と「読める形に“整える”ところ」を、雑に自動化するためのスキルです。
主に以下を想定しています。
- 国と自治体の制度を、なるべく一次情報(公式)から見つける
- 期限・対象・必要書類など、見たい項目を揃えて読む
- どの情報をどこから取ったか(URL)を必ず残す
一次情報の例としては、J-Grants
や、各省庁のサイト(*.go.jp)、自治体サイト(*.lg.jp)です。
どういう仕組み?(ざっくり)
jp-grants は「補助金・助成金を調べるための手順」をエージェントに持たせるスキルです。 やりたいことはシンプルで、補助金を探して、公式URLに戻れる形で返すだけです。
ざっくりこういう流れで動く想定です。
- まず前提を確認する(地域、事業者区分、目的など)
- 公式ソースから候補を集める
- 期限・要件・必要書類などを短く整理し、公式URLを添える
「結局どれが正しいの?」になりがちなので、最終的に一次情報へ戻れることを重視しています。
セットアップ
前提
自分が使っている想定はこのあたりです。
- Node.js(
npxが使える)
インストール
README にある通り、npx skills add でスキルを入れます。
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使い方(エージェントに補助金を調べてもらう)
基本の使い方は、スキルを入れたエージェントに「条件」を渡して調べてもらうだけです。 補助金は要件が細かいので、最初に渡す情報はこのあたりが効きます。
- 事業者区分(個人事業主 / 法人、など)
- 所在地(都道府県 + 市区町村)
- 目的(IT/DX、設備投資、人材、研究開発、省エネ、など)
- 規模感(従業員数、資本金など。ざっくりでOK)
- いつ申請したいか(今期/来月/四半期、など)
質問のテンプレはこんな感じです。
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ポイントは、候補を出すだけで終わらせず、公式URLとセットで返すことです。 最終的には公募要領(PDF)を読みます。
補助スクリプト(オプション): 候補URL収集と要点抽出
スキル本体は「調べる」用途ですが、補助スクリプトも入っています。 これは「候補URLを集める」「ページから要点を抜く」を機械的にやりたい時のためのものです。
使う場合は Firecrawl のAPIを利用します。 Python側は firecrawl-py を使います。
前提(スクリプトを使う場合)
- Python 3
- Firecrawl APIキー(環境変数
FIRECRAWL_API_KEY)
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注意: Firecrawlを使うと外部APIを叩くので、コストや利用規約は確認してください。
1) 候補URLを集める
例えば、東京都の中小企業向けでDX(デジタルトランスフォーメーション: 業務のデジタル化による変革)っぽい補助金を探すなら、こんな感じです。
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自治体(lg.jp)も積極的に拾いたいなら --include-local を使います。
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制度によっては「事務局サイト」に情報がまとまっていることがあるので、探索だけ広げたい場合は --include-executing-sites を足します。
ただし、事務局サイトは便利な反面、最終確認は公式PDFや公式ページに戻るのがおすすめです。
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2) 重要項目を抜き出す
候補URLが集まったら、extract_programs.py にURLを渡して要点を抜きます。
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ここで取りたいのは、例えばこういう項目です。
- 制度名
- 実施主体(国/自治体/事務局など)
- 対象者(誰が申請できるか)
- 対象経費(何に使えるか)
- 補助率・上限額
- 申請期限(締切)
- 申請方法(J-Grants経由か、独自フォームか、郵送か等)
- 公式URL(必須)
実用的な小ネタ: 抽出結果を手元で整形して読む
抽出結果がJSONで得られる想定なら、最後は自分が見やすい形に整形したくなるはずです。 ここは雑にPythonで整形するのが楽です。
以下は programs.json を読み込んで、制度名・締切・URLだけを一覧表示する例です。
(フィールド名は環境によって微妙に違うかもしれないので、適宜合わせてください)
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ポイントは、最終的にURLへ戻れる形にすることです。 LLMの要約だけを読んで判断するのは危ないので、「候補を減らす」までに使うくらいがちょうど良いと思っています。
注意点(割と大事)
補助金・助成金は、制度によって本当に癖があります。 jp-grants はその癖を消す道具ではなく、読むべき資料へ早く辿り着くための道具です。
- 期限や要件は頻繁に変わります。最終的には必ず公式ページ・公式PDFを確認してください
- 「補助金」と「助成金」は運用や申請フローが違うことがあります
- 融資(借りる)や税制優遇(税金が減る)は、補助金(もらう)とは別物です
- 自分は法律・税務の助言はできません。手続きの入口と公式情報への導線を作る用途に寄せています
一次情報としてよく見るところを挙げると、例えばこのあたりです。
まとめ
補助金・助成金は、ちゃんと追うと手間がかかります。 ただ「候補URLを集める」「要点を揃えて読む」を少しでも自動化できると、だいぶ精神衛生が良いです。
興味がある方は、まずは以下の順で試すのが早いと思います。
npx skills addで jp-grants を入れる- 条件(地域/目的/規模/時期)を渡して、エージェントに補助金を調べてもらう
- 候補を3〜7件くらいに絞ったら、公式ページ・公式PDFに戻って最終確認する
- もっと機械的にやりたければ、補助スクリプトでURL収集と要点抽出を回す