Fragments of verbose memory

冗長な記憶の断片 - Web技術のメモをほぼ毎日更新(準備中)

Jan 21, 2021 - コメント - 日記

OpenWrtトラベルルータGL-AR750SにSyncthingでファイルを同期する

旅行(出張)にはGL.iNet 社製OpenWrt トラベルルータ GL-AR750S-Ext が便利です。滞在先の有線・無線ネットにこれだけ接続すれば、手持ちのデバイス全てがネットに繋がります。WireGuardVPN サーバ・クライアントにもなるので、持ち運び用と拠点用で3台使っています。

GL-AR750SにはmicroSDのスロットもついていて、microSDを挿入すれば簡易共有ファイルストレージとしても機能します。本稿ではこのmicroSDにSyncthing を利用してファイルを同期する方法を説明します。

Syncthingとは

SyncthingはP2Pファイル同期ソリューションす。ドロップボックスのようなことをを中央のサーバを持たずに同期することができます。

SyncthingをGL-AR750Sにインストールする

パッケージを探す

GL-AR750SはOpenWrtが入っているのでパッケージを探してインストールします。

GL-AR750Sの管理画面によると、OpenWrtのバージョンは 18.06アーキテクチャはmips_24kcとのこと18.06のSyncthingはなかったのsnapshotからからダウンロードします。

https://downloads.openwrt.org/snapshots/packages/mips_24kc/packages/

GL-AR750SにSSHで接続してダウンロード

GL-AR750Sには普通にSSHでログインできます。初期状態で、GL-AR750SのIPは192.168.8.1なので以下のようにしてください。

$ ssh root@192.168.8.1

パスワードは、管理コンソールに入るものと同じものです。ログインできたら、Syncthingパッケージをダウンロードします。

$ wget https://downloads.openwrt.org/snapshots/packages/mips_24kc/packages/syncthing_1.12.1-0_mips_24kc.ipk

パッケージのインストール

以下のようにして、パッケージをインストールします n

$ opkg install syncthing_1.9.0-2_mips_24kc.ipk

サービスの登録と起動

以下のようにして、設定項目を調べます。

root@GL-AR750S:~# uci show syncthing
syncthing.syncthing=syncthing
syncthing.syncthing.home='/etc/syncthing'
syncthing.syncthing.nice='19'
syncthing.syncthing.macprocs='0'
syncthing.syncthing.enabled='0'
syncthing.syncthing.gui_address='http://127.0.0.1:8384'
syncthing.syncthing.user='syncthing'

これを、こんな感じで設定します

uci set syncthing.syncthing.enabled=1
uci set syncthing.syncthing.gui_address='http://192.168.8.1:8384'
uci set syncthing.syncthing.user='root'
/etc/init.d/syncthing enable
/etc/init.d/syncthing start

Syncthingの設定

ブラウザからhttp://192.168.8.1:8384にアクセスすることで、ほぼ全ての設定がWebのGUIからできます。